今週の見方(4月14日)
イランの攻撃が現状の「国内を押さえる」という部分で止まらないで、判断を間違っての全面ならば具合が悪い。中立系の国が困ってしまうし、意思を表明しなくてはならないから、経済に影響が出て来ます。
市場環境としてもそもそも下落が当たり前だとは言いませんが、特に先週の水曜日以降は市場に活力のない上げで、前半の反発も円安があるから海外売上げの良い企業と文章では書かれても、結局は寄与度の高い企業が買われ個別株に特徴は無く推移していました。2月決算物も数字が出始めたんですが、6323ローチェのように決算プラスα物は飛びますが、一般の好決算は瞬間買われて売物になるか、はじめから売り気配でコメントには「材料出尽くし」と書かれているだけ。それまで期待で上がっているならばまだしも、株価を見る限り誰も期待はしていないんです。
そういう状況でこの市場が期待できるのかというと、ちょっと難しく試すだけでも一回下に降らないとつまらないという気がします。いや、十分下がってはいますが、外資系がここから買いに来るならともかく、米国の金利は下がらないとしていますが、CPIだけが高いのであって、ISMなど見たら企業間の悪化は見えています。トランプ氏の再選を気にしている外国人労働者などは、なかなか戻ってこないという実態から人手不足もあります。
週末の米国市場も金融が売られたのは、金利分儲かっていないという事であり、借入金の減少や各企業がインフレほど儲かっていないという感じなんですよね。日本はコロナ禍の終焉から正常化で儲かり始めたといいますが、飲食もコストが変わってきたりして、結局は各企業値上げや円安で儲かっているのであり、そこを越えた部分が見えないとなかなか決算後から買う気にはならないという事でしょう。
食品や日用品でシェアある企業のような独占的な企業は、製品コストの話しをしないで原材料だけのコストで話しで値上げできますからね。海外で市況が良くなった半導体とかはこれからどういう数字なのかと思うよりも、2月物に多い「決算日は下がるという展開になったら嫌だから先に売っておこう」とかいう気もありますよね。そういう精神状態で外資が買わなくなった市場で、5月の中間決算前の乱高下を過去から何度も経験していたら、そりゃ下がるならともかく、買い上がるのは難しいと考えるのが普通です。
もう少し個人投資家が色々買うなら良いのですが、なんか非常に後ろ向きになっていますし、乱高下するというだけの短期売買がもてはやされるのは、どこかで破綻すると思います。少なくとも今週は下値の堅さを見てから考えるという風な感じで、外資の動きなど少し様子見てから動かないと難しいですよね。何も無くてもそうですから、週末のNYが大きく下がっての円安介入なしだから、狙う部分はあるとしても先週の木曜のような市場です。
こういう時にタイミング悪い介入なんて為替に入ったら無茶苦茶になります。この間の悪さは岸田政権や周辺は得意ですからね。