今日の見方(5月7日)

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NYの落ち着きと、為替介入で日本株の評価が難しかったのですが、この休みと今朝の上げで、25日移動平均線回復。基本的には介入で円高になって下がったんですが、それには特に市場に影響は無く、本質的にはアップルが気になっていたんですが良かったから情報通信から反発で、半導体の影響の強い日本株は挽回してきたという流れだと思うんです。

為替に関しては上値は介入で決められたから、投機筋の円売りの行き過ぎと、繋ぎ売り筋の買い戻し一巡から当面落ち着くが、企業の買わせ想定レートの水準よりも円安だけに、好感する相場ならば問題は無いでしょう。ポジティブに見てくれたら出すがね。

ただ、日本企業は賃金アップしたから少し押さえ気味に今期の見通しをしてきていますし、売上げは良くは無いです。前期と比べて横ばいが多く、結局は便乗値上げで今期の賃金アップ分を先取りしたような数字でした。だから、今期数字は為替差損などから9月以降の値上げを目的とした保守的見通しが窺えます。

決算発表に対しての反応がいまいち不安という感じ。その典型が半導体であり、1~3月がはじめから私は想定が高いと指摘していましたが、案の定、落ち込んでいますし、その前に当局の見方も景気はダウン気味と1月から想定されていましたよね。日銀なんてのは昨年夏からの想定の状況を変えていません。マスコミが勝手に動かしていたんです。それを連休前に1~月期が悪いとはやし立て、そこで下がったら今度の巻き返しで売上げも無いのに「利益率が良い」という言い方で、便乗値上げや原材料が下がったのにそのままにして、それで儲かっているし、その儲かった水準を守ろうとした今期の動きですよね。

だれがなんといったのか知らないですが、賃金アップの為の物価高と景気高騰を謳うから株は1月上がったんですが需給的要因が強く、理由付けに使われたということでしょうね。賃金アップ分の商品値上げでしたが、ベア前だからその分収益率は良くなったというところでしょう。それを加味した次の円安から来る値上げも秋にはあると思いますし、その為の不景気色を夏には出してくると思います。第一四半期決算発表しなくても良くなりましたからごまかしは利きます。コストプッシュ型として色々画策してきますが、賃上げ分の余力残しながらの物価上昇は覚悟しています。

従って、アップルのことはありますが、買う物は限定的にした方が良く、半導体でも少し後工程型に向うとか、AIであっても実働的な技術から一歩実戦的な物に投資先を変えたり、順調な回復を見せている低位株など、需給もここから良くなるから逆バリ対応で見たいと思いますね。しかし、アップルの数字を見てほっとしましたね。為替に絡むところが買いになるから難しいですよ。