今日の見方【9月3日】

日経平均の上限と予想される39000円は少し重いのですが、基本的には個別株の安さを強調していますよね。ですから、上は重たくても下は堅く、叩きが入っても売込みは中途半端で買い戻し玉で支える感じです。自分は低位の好業績株へ向ったり、相変わらずの仕手系株に向っています。後は電子部品などをいつ利食いするのかの算段ですが、強い主力系は動きが材料株のように軽く、軽いはずの仕手系材料株は翌日には下がるという、頼りない動きになっています。

こういうケースは本当に珍しいのですが、市場に方向性は無いが資金が多いときは仕手系と市場は決まっていた物が、派手な動きのグロース株の食い散らかしで、資金がなくなっていっているような気がします。まあ、それもある意味「仕手系材料株」ということになるのでしょう。とにかく、主力株は持続力があるが、材料株は持続力が無いから、個人投資家は乗りにくいんですよね。

そうしたマインドなんですが、騰落レシオは既に警戒水域です。過熱感がないのは必ず一回は下がる時間が有り、皆が買ったという雰囲気が全体には無いんですよ。好業績も多いし、下の堅さはびっくりします。「だから強気に」と転じたいのですが、何となく波長が合わないし、8月は金利で有利な銀行株が米国債券下落懸念から大幅に下がり、精密機械が円高でも上がりました。矛盾が1ヶ月通じてあったんです。

それなりに理由はあっても、需給に合わせて多くが解説するだけで、本質的な市場の読みは出来無いと思います。自分は地味に『内需好業績株』を拾っています。そういう時間がかかる投資は嫌われますが、確率的に9月は上がりにくく、外資が売り越しする月と言われています。税金用の換金が有るからですよね。だから9月に株は買えとなるんですが、指数の位置がここまで高いと、今は動かなくて良いから、安い位置にある好業績で、しかも、内需という縛りをつけておかないと、ここから日経平均が上がった後はきついと思うんですよ。

一回は調整があってもおかしくないですからね。