11月3日:今週の市場の見方

いよいよ米国大統領選挙であるが、基本的には「終われば高い」という人が市場関係者には多い。ただ、自分はそれは必ずしもとも思わない。米国のテック系の各社の値動きが業績重圧というのか、少し期待値が高く求められて、エヌビディアはダウ採用で上がっても、総体的には難しい値動きが続いているように思う。日本の日立などの株価を見ても、月初の売りや前日に大商いという部分を差し引いても苦しい展開は否定できないだろう。

この想定はそれまでに調整があれば変わるというのが前提だったし、金利低下の動きでハイテクの売りが一巡したのも好材料だとは思う。しかし、多くの企業が収益上げるために巨大な設備投資を行なうなどの話から、どこかで経済が頓挫したらどうなるのだろうという気もしている。いくら大統領が変わっても、トランプ氏になれば最終的には貿易問題で半導体などが苦しい動きになる可能性は相当高いと思っている。

従って、過度な期待はしないようにしながら、急落した好業績や日本の各党が政策としてはなしているサイバーセキュリティなど、政府が動かしやすいタイプが狙いやすいかと考えている。読みにくい動きの一つは日本人投資家の自信の無さと、政府などが売り出しを企業に行なわさせる需給の部分で、いわゆる機密費のような資金を表に出すことを行なっているが、週末のような売り場面において、それらが売り圧迫になっているケースが非常に多い。

基本的には逆張りであるし、NY株を見ながらの日本株物色ではなく、日本で考えるようなタイプにしたい。結果的に選挙後の株式は上がっても、地味で良いから好業績で評価されていない株式に行こうかと考えている。コンテンツ関連は日本発祥のアニメなどが多く、そうした見方で投資先を少し眺めていこうかと思う。とにかく好決算期待で買われ過ぎ、不安での売り込まれる方が半端なく、そうした物が反転しても重くてつまらないのが今の市場である。

立ち合い取引が30分延長になることで、決算が判ってからの売買とか、最後の5分は板寄せ状況になるとかを考えると、「今、しなきゃだめぇ~!?」って声を上げたいくらいですね。取引延長してどこが有利になるのか聞いてみたいです。