今年の年末(12/26朝の講義)
25日の日経平均は+93円の3万9130円となり反発。米国市場はクリスマス休場。
今年の年末は例年のような「人が減ったな」という雰囲気があまりなく、電車も今週末までは平常通りの混雑状況です。普段なら28日を過ぎると「ああ、まだ働いているのは自分たちだけか」と取引所を恨む気持ちになるものですが、何度か書いたように、取引時間の30分延長が影響しているのか、30日の立ち会いを休む人が増えてきた印象です。そのせいか、来年からは「28日で仕事は終わり」という感覚になりそうですね。
市場全体としては、依然として売りが続き、最後まで需給に苦しめられる展開が続いています。多くの人が「長い休みに入る間、市場の動きがわからない」という不安を抱えているのかもしれません。それでも、腐っても日経平均は3万9000円台という高値圏を維持しているため、GPIFなどの機関投資家もポジション調整を進めている様子がうかがえます。しかし、先行きが不透明な中では、買い意欲は低迷しており、益出しが続いて大引けで買い物が入る、という状況が目立っています。
昨日になってようやくパニック的な売りは収まりましたが、この3万9000円という水準が「本当に高いのか」と問われると、正直疑問が残ります。個別銘柄を見れば、相当安い水準にまで下がっているものが多く、来期に向けた買いの動きや仕込みもほとんど見られません。NISA枠を使い切らずに放置している人も少なくないように思えます。
全体的に、なんだかつまらない年末だと感じますが、今日あたりは空売り勢がヒヤリとするような動きが出てほしいものです。実力的には4万円を目指せる位置にあると思いますし、本当に良く下がった個別銘柄が多いことを改めて実感する年末ですね。
6232ACSL、7011重工重工、6981村田製作所