トランプ大統領就任(1/21朝の講義)
「今月の日経平均は前日までの下落幅が1,444円と売り地合いが続いていたが、20日の東京株式市場は反発し、地合いの底堅さが示された。20日の米国市場は休場。」
トランプ大統領の就任式での発言は、想定の範囲内でした。関税についても名指しは避ける形となり、慎重な対応を取ったように見えます。もちろん、ここからさまざまな政策が動き出すわけですが、メディアが出所も明らかにしないまま、憶測や飛躍した内容で記事を書く姿勢には改めて疑問を感じました。トランプ氏は政治家であり、大統領であるから、彼が「国益や国内企業を守る」と話すのは当然のことであり、その範囲内で考えるべきでしょう。個人的には、就任演説の内容は悪い話ではなかったと感じています。
市場では、フジテレビの話題が大きく取り上げられています。結局のところ、多くの投資家は就任式前になると仕手戦的な動きを意識し、気分的な要素が市場全体に影響を与えているように思います。フジテレビについては、ホールディングス(HD)という形態を取っているため、収益の柱には不動産も含まれています。確かに今回の問題は大きな痛手ですが、日本人の性質を考えると、半年から1年もすれば通常に戻るのではないかと思います。
また、PBRの観点から考えれば、買収の可能性も十分にありますし、MBOといった選択肢もあるでしょう。フジテレビのようなネットワークをゼロから構築しようとすれば、膨大な時間と資金が必要になるため、現在の価値は決して低くはありません。もし新たな経営者が刷新し、積極的に改革を進めれば、大きな変化を起こす可能性もあります。だからといって「買い推奨」というわけではありませんが、こうした企業の動きを投資の視点から考えることは、良い学びになると思います。
要するに、他の株式についても同じように考えてみるべきではないでしょうか。ネットでは「買いだ」「売りだ」とさまざまな意見が飛び交っていますが、それらをしっかりと見極めることが重要です。自分としては、割安株をじっくりと選ぶだけで十分だと考えています。
7212エフテック、3040ソリトン、4753良品計画