1月23日:今日の市場の見方
市場は頑張っているのですが、自分の動きとどうもピントが合わないんですよね。日経平均が強いのはおかしいという人もいれば、逆に弱い時には「弱すぎるのがおかしい」と言う人もいる。結局、どの位置が正しいのかは、なかなか判断が難しいところです。ただ、この市場は機械(アルゴリズム)に勝ち始めているような気がしていて、需給が一巡すれば、意外にももう一段上が狙えるのではないかと思っています。
ECB総裁のラガルドさんが「強いアメリカは世界経済に悪くない」と発言していましたが、こういう意見こそ市場には必要ですよね。確かに、トランプ新大統領の言うことは時に極端ですが、これまでアンタッチャブルとされ、放置されてきた問題に切り込んでいるのは事実。特に、課税の問題も貿易不均衡だけでなく、「不法就労」や「ドラッグ」といった社会問題を理由として前面に出している点は、これまでの政権とは違うアプローチです。そういう視点から見れば、一概に悪いとは言えないし、むしろ新たな視点として評価できる部分もありますよね。
二期目だからこそ、今回は以前よりも用意周到に準備を進めているはずです。共和党を挙げての対策も多く、さまざまな機関や政策の見直しが進んでいるでしょう。確かに、○○機構の脱退などは痛手ですが、一方でその機関が対応してこなかった問題や、癒着などの指摘があるのも事実。その乱れた部分にメスを入れ、正常化しようとする動きは、一概に否定できるものではないと思います。
市場ではAI関連が引き続き注目されていますが、自分はむしろ売られている内需やセキュリティ関連といった「本来やるべきこと」に着目していこうと考えています。地味な分、今の物色テーマにはなっていませんが、いずれ必要とされる分野ですし、重要な部分だと感じています。好業績なのに割安な銘柄もありますし、介護や住宅問題も、相場では目立っていませんが、見ておくべきテーマですよね。
強い銘柄にうまく乗れないなら、独自の路線で行くしかない。そういう市場の流れだと感じています。