2月28日:今日の市場の見方
「買いにくい展開とリスクの増大」
週末の急落でも質が悪かったのですが、こういう下落は特にきついですよね。市場の見方を根本から変えていかなければならなくなり、本来ならばアップルの新製品の動きやリバウンド狙いの日だったはず。ただ、上値の重さも事実で、なんとなくリズムがおかしいと感じていたところに、トランプ関税の新たな動きが絡み、面倒な展開になってきました。
トランプ氏の行動力が「平和」に向かうときは応援できるものの、「関税」に向かうときは、ヒストリカスな経済学者が全否定しています。過去にも「自由貿易は死んだのか?」と議論された時代がありましたし、バブル崩壊後の厳しい状況下で、米国が日本に対して輸出関税を突きつけたことが思い出されます。橋本首相が米国で竹刀を喉元に突きつけて抗議した記憶もよみがえります。
当時から日本企業は「いつ関税を言い出されるか」を警戒して努力してきたわけですが、今回のトランプ氏の動きを見ると、世界一律課税という方向へ実際に踏み込んでくる可能性が市場で意識されている。そして、マイクロソフトの過剰な投資が中断するAI関連は、理想が先行しすぎた結果、昨年夏の急落を思い起こさせる状況になってきました。
こうなってくると、今日の下落を突っ込んで買うのは難しい。週末の月末というややこしさもあり、「ブラックマンデーが多い」流れともリンクする。結局、九州で話していた「日程の悪い部分」に市場が抵触してしまったということになります。これは策が無い状況に近い。出遅れた内需株を買うくらいしか選択肢がないものの、規模が大きい銘柄の場合は損失補填のための売却も出るため、全面安なのか、指数だけが下がるのか、それとも特定の銘柄が売られるのかを見極める必要があります。
まずは口座を守ることが優先で、その後に攻めるかどうかを考える展開でしょう。今回の関税問題とディープシークの登場による過剰投資の見直しという、いや、こういう展開は非常にまずいんですよ。3月頭はよく下がる時期ですし、特に日銀の動きも無視できないタイミングですから。