3月5日:今日の市場の見方

「日経平均の強さと市場の違和感

夜間で日経平均が一気に下落した方が、すっきりとした展開になったはず。しかし、実際には昨日の安値からは持ち直し、引け前の真空状態で上昇した幅の中で、今日の先物が終わっています。だから、強いんですよ。
これから関税の影響で日本の物価も上がる可能性があるが、重要なのは「好景気のインフレではない」ということ。この点はしっかり頭に入れておきましょう。物価上昇が成長によるものではなく、外部要因からの押し上げであるという現実が、今後の市場にどう影響するのか。

今日は内田副総裁と植田総裁の両名が講演を行う予定。内田副総裁は比較的冷静な発言が多いため、市場にはポジティブな影響を与える可能性が高い。ただし、問題は植田総裁の方。最近の発言は学者的な見地ではなく、政治を意識したものが多くなっている。もしここでタカ派的な発言をしてしまうと、円高が加速し、消費が低迷、株式市場もアルゴリズムによる売りが出て崩れるリスクがあります。日本株は底堅く見えるものの、それはあくまで「消去法」やゴールドマン・サックスの空売り買い戻しが効いているだけ。つまり、市場が一度崩れたら、一気に下落する可能性があります。

このため、市場はトランプ発言から派生する「植田総裁の忖度」がなければ良いのですが、余計な発言がなければ、消去法で買われている日本株の流れは続き、少しでもブレが生じると流れが変わるから、今日は注意を払う日になりそうだ。トランプ氏の日本に「為替操作をしている」と言ってくるのは、過去にも日本は同じように批判されたことがある。むしろ、金融政策の失敗で自国経済を混乱させた国が、よく言ったものです。