風景の違い(4/11朝の講義)
「10日の日経平均は+2894円の3万4609円となり反発。NY株式市場でダウ平均は急反落し、-1014.79ドルの39593.66ドルで取引を終えた。」
昨日の朝のLiveでも話したように、何でここまで買われたのかさっぱり分からない急騰が、一転して反落という形になりました。トランプ関税の90日延長で、話し合いに余裕があるのは理解できますが、基本的にはイニシアチブは握られたままで、何が解決したのかは不明です。さらに、EUを中心とした国々と中国に対して、日本中心のアジア地域との分断の可能性も見えてきました。
EUは報復関税を始めますし、カナダもそうです。日本をはじめとしたアジアは、どうしても属国のようなイメージが強く、関税を避けるためのピンポイント外交が続いています。こうした交渉の分断から、米国の作戦に乗る国と乗らない国、自国さえ良ければ良いという国々が見受けられます。植民地政策に慣れた国々と、そうでない国々の差かもしれませんね。
いずれにしても、中国への課税が実質的に140%を超える状況など、エスカレートした対応を考えると、そこまで買う価値があるとは正直思えません。それでも、下げすぎた反動で個別株がもう少し動いても良かったはずですが、全く反応が鈍かったのを見て、上に買うには何も決まっていないというのが見えてきましたね。
4588オンコリスバイオ、7898ウッドワン、9418U-NEXT