4月18日:今日の市場の見方
「市場の整理と投資戦略の再構築」
昨日のYouTube配信で感じたのは、投資家の多くが市場の整理ができていないということです。鈴木一之さんがまとめたレポートの内容は非常に簡潔で、非常に価値があると思います。市場を考えるために必要な情報がたくさん詰まっているという点が重要です。まずはチャートを使って水準や過程を見極め、そこから社会的問題、つまり、現在買われている銘柄群を探し出すことが基本です。その傾向から物色の方向性や考え方をピックアップし、それに沿った銘柄を探すのが基本的なアプローチになります。
問題は、その後、取り上げた銘柄をそのまま選ぶのではなく、その考え方を元に類似銘柄を探すことです。逆に、動きが読みにくい輸出産業を避けるという点も重要です。では、何が有利なのかという考え方で、非関税障壁に関連する企業をピックアップし、それらの企業にメリットがあるかどうかを判断することが大切です。
例えば、日本が米国から必要なのは自動車ではなく、小麦や牛肉だと考えられます。その結果、牛丼チェーンである吉野家が注目され、肉と米が安くなれば好まれる可能性がありますよね。その一方で、ゼンショーのように問題があって株価が下がっていた企業は、空売りが進んで大暴騰する可能性もあります。確かに異物混入事件などは大きな問題ですが、空売りが低い位置で行われていると、直近のサンリオやフジテレビのような動きが出ることもあります。そして、買い材料がしっかり説明できる状況が整っていれば、そこに投資チャンスがあるわけです。
テンバガーを狙いたいと思ったときに、こうした大きな流れでテーマを選びつつ、好調な経済時にはテーマが細かく循環します。しかし、今のような状況では、政策に基づく非理論的な話をするマスコミに対して、「儲かるのは何か?」という視点からざっくりとした投資戦略を組み立てていきます。