4月20日:今週の市場の見方

今週の見方
不可解な強さが続いていますが、グラス次期駐日米大使の発言がそのきっかけだと言われています。一応、これが市場の動きをまとめるための契機となっているようですが、それにしても、同じ時間帯に買いが入ってくるのを見ると、GPIFのような大口投資家が動いているようにも思えます。基本的に、この市場が完全に自由に動いているわけではなく、少し手を出す人がいないと厳しいのではないかと感じています。

市場の現状と課題
日本市場は少し楽観的に動いているように見えますが、先行きが不透明な決算に対しても評価していくのは、少し楽観しすぎだと思います。確かに、関税条件を丸呑みすれば10%の利益は見込めるかもしれませんが、現実的に考えると、米国にとって日本は重要なパートナーであり、この点が「最優先」という言葉で表現されているのだと思います。しかし、これが本当に日本にとって有利なのかというのは疑問も残ります。特に、カナダやメキシコが先に実行されるべきだと思われることを、日本がその注目の目にさらされていることに少し不安を感じます。とはいえ、唯一の強みは「打たれ強さ」であり、今の総理大臣はその適任であったと思います。

今後の展望
多くの人が言っているように、楽観的な投資は難しい状況です。非関税障壁というテーマに沿って投資をしていくべきだとは思うものの、どうしても慎重にならざるを得ません。それでも、半導体や電気関連株が上昇するのであれば、保持している株も一緒に上がる可能性はあります。そのため、世界経済にとって有利なセクターを狙うべきだと考えます。

現状、選択肢が明確ではない中で、今後どうなるか分からないのが当たり前だと思います。為替の話や基地問題がどう影響するのか、未だに曖昧な点が多いです。こうした状況下で、人気株の押し目や、関税の負担が少ない企業の押し目を狙う投資が有効だと思います。

最後に
連休前というタイミングで、今の強さに対して少し不安を感じる場面もあります。進展があるならば良いのですが、朝令暮改のような流れで、もしインサイドで何か情報を得ているのであれば別ですが、連休中に持ち越すリスクを取らない人も多いはずです。