巻き戻し(4/25朝の講義)

「24日の日経平均は+170円の3万5039円となり続伸。NY株式市場では、ダウ平均は40093.40ドル(+486.83ドル)、S&P500は5484.77(+108.91)、ナスダックは17166.04(+457.99)で取引を終了しました。」

NY株は非常に強く、想定外の動きだと感じる方が多い中で、売りが入り始めたのも確かです。通常の市場なら、38000円やいつもの高値である40000円というラインが意識されるはずですが、今回はトランプ関税が絡んでいるため、企業決算が読みにくくなっています。90日延長はありがたいものの、緩和の度合いが分かりにくく、その部分はトランプ氏の意図や米国政府の考え方に依存している状態です。

日本については、農業従事者を守る観点が選挙前の方針として当たり前のことですが、米の買い取り価格は政府が決めており、その中で儲かっている流通業者が損をするという現実があります。それ以外にも、関税や円高の影響で、電気製品や自動車、自動車部品などの価格にも影響が出ており、数多くの企業に影響を与えているのが現実です。難しい状況ですが、実際に米国企業の既定方針は欧州でも似たようなものですし、左ハンドル車の営業努力もあまり見受けられません。ここが重要なポイントになればいいのですが、どうしても交渉が難しくなる部分もあります。

米国での状況は非常に多く報道されていますが、その内容には真実味があるものもあれば、基本的には関税負担が国民にかかっていることが背景にあります。これから大幅な減税を含めた動きや、必需品の関税引き下げが出てくる可能性が高いと思われます。そうした兆しが巻き返しにつながったとも言えるでしょう。不透明な部分は完全には払拭できませんが、緩和に対する期待はできる状況だと思います。

7267ホンダ、3333あさひ、5803フジクラ