5月16日:今日の市場の見方
昨日のYouTubeライブ、鈴木さんの資料を見て気づいたのは、自動車の説明の中で、日本企業の米国での対応や部品調達などの比重があったことです。いわゆるビッグスリーと呼ばれる米国の自動車企業についても触れられていました。
米国自動車業界が実は部品調達や完成品の輸入に依存しているという内容が示されており、その資料の主目的が「トヨタ買い」というニュアンスを持っているものでした。だから、長い流れの中で少しはしょった部分があり、痛みから集中力が切れたのかなと思います。手術が終わってまだ四日しか経っていない状況で、「だから休めと言ったのに」と言いたくなる気持ちですが、これだけ源太塾の番組を大事に思っていただけるのは、自分としてはありがたい限りです。
市場の考え方については、上手い下手ではなく、下がった株式や上がった株式に対して興味を持つことが重要で、その意味や違和感のある部分を感じることからうまくいきます。例えば、トヨタの強気な姿勢は一目で分かりますから、株価が下がる場合は、何をどこまで織り込んでいるのかを考える必要があります。米国が自動車を別物扱いしていると言っていますが、それは普通に関税をかけた場合、米国企業が不利になることを意味します。一方で、日本企業は「だったら工場を作りましょう」とホンダは言い、トヨタは「工場も出しているし、労働者も雇っている」と言いながら、米国政府が動くのを待っている状況です。
こうした側面が感じ取れるのと、国内生産が300万台を維持する姿勢は、トヨタイズムがしっかり出た決算だと言えます。こうした企業は関税問題で揺れていますが、どこで買うかがテーマになった市場では、逆に言えば、この相場は単純には下がりにくいと考えることができます。その間繋ぎが今の軽量級銘柄ならベストだと思います。
市場はもう少し下がって欲しいという感じですが、意外にも強いという気がします。