銘柄記録5月18日:今週の市場の見方
5/18備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
7203 トヨタは年間1,000万台規模の生産・販売体制を誇る、世界有数の自動車メーカーです。会社は26年3月期の営業利益を前年比▲20.8% の3兆8,000億円と計画しています(5月8日発表)。関税の影響については想定しているものの、生産台数や販売台数は前年度をやや上回る水準を見込んでいます。この数字を強気と見ないのは認識不足だと思います。中国に対する関税が10%で推移するなら、自動車業界にとっても前向きに捉えられると考えています。現状は株価が少し偏っていると感じます。
6954 ファナックは、中国や米州向けの売上高が全体の約半分を占める企業であり、中国に持分法適用会社を展開しています。米中間の関税引き下げは、業績への悪影響を和らげると考えられます。関税影響を踏まえ、同社は26年3月期の会社予想をまだ出していませんが、米中間の関税交渉や業績影響の精査が進む中で、予想開示が減収であったとしても発表されるでしょう。株価は最悪の状況を織り込んでいると考えており、急落時はこの株式から見ていくつもりです。
1948 弘電社は三菱系の設備工事企業で、三菱電機が50%の大株主として親子上場しています。三菱地所やUFJなど、三菱グループ企業も大株主に名を連ねています。TOBの対象になり得る株式の株価は大きく動きますが、同社は通常の評価の範囲内で、PERが9倍を下回り、PBRも0.9倍を下回っています。最近の決算も好調で、設備工事の受注は今後も続くと見ています。TOBを考えなくても、安定した投資先として注目される株式です。
8306 三菱UFJは自社株買いを2,500億円規模で実施予定であり、押し目買いがしやすいと考えています。関税問題は中国でひとまず一巡し、日本でも前進する可能性が高いと見ています。不確定要因として日銀の見解も変わる可能性があり、そうなれば金利上昇スパンが現実味を帯びてきます。この市場では、ポジティブな動きが重要であり、押し目が来た際には思い切って買い向かいたいと思っています。