沢山の問題(5/19朝の講義)
1ヶ月ぶりの「僕らの株時代」ライブ配信を行いました!
問題の一つは米国の格下げで、長期金利が上がったことです。これは信用力が低下したことを意味し、金利は上がらざるを得ない状況です。しかし、最近では一時的な影響があったにせよ、世界的な不況が迫る中で、どの国にお金が集まるのかを考えたとき、理論上では米国から海外に資金が流出するとされていますが、果たしてどうかと思います。もしそうであれば、ここまで株式市場が上がることはないはずですから、最初はそのような流れがあっても、後から違う展開になることが多いのではないでしょうか。
米国の減税法案についても、はじめからトランプ氏は不利だと指摘されていましたし、与党は「恒久的な減税」とされているので、一定の話し合いは必要だとも言われていました。世界の関税について、主要国だけが交渉に応じるという話もありますが、人数が足りないという点で、そもそも最初から想定できる範囲のことだと言えます。
ですから、通常ならばこれらの要素は特に株式市場に響かないはずなのですが、株価水準が高く、決算もほとんど終わってしまって、あとは関税問題の行方がどうなるかという流れです。言い換えれば、実際に決算がどうなるのかを見極める時期に差し掛かっているということです。物色対象が変わりやすい時期でもあると言えるでしょう。そういう時期だからこそ、一応は用心しつつも、需給的な問題でなければ長期的な下げ方はないと思いますがね。
ただ、もし今日から腕力で売りが始まるというなら、別の話ですが。いずれにしても、関税が決まった場合、外資はその影響を計算し始めると思いますし、その評価に基づいて今後は変化していくことになるでしょう。
6702富士通、7203トヨタ、1948弘電社