売りたい強気(5/20お昼の講義)

「20日前引けの日経平均株価は5日ぶりに反発。前日比192.93円高の37,691.56円で前場の取引を終了。」

「上がったら売ります」という考え方が多くの人にありますが、そう思っているからこそ、ここからは上に行かないし、売りたい価格には到達しないという流れになります。売りたいという強気の気持ちがあるのに、他人に買わせようとするのは、勝手な話ですよね。ですが、こうした時に上がってきたら買おうとする人がいることで、流れが変わるので、売らない方が良いんです。つまり、この市場のポイントは「わからない」という素朴なもので、上がれば売られるという、他の人と違う意見がない感じですね。

だから、想定以上に上がる株は、本当に上がります。普通は売りたいと思う水準を超えてしまうと、上昇速度も速くなり、邪魔者がいないから、買い主体の思うようになっていきます。そういった部分が日経平均に現れてくるのが外資の影響ですが、現在は中間決算を迎えるファンドも多く、その後に年金の中間決算も控えているため、彼らの方向性がつかみにくいんです。

そのため、今は多くの人が迷う時間帯で、昨日のように下がれば弱気になり、今日のように強いと逆に委縮してしまう、というような状態です。文章にすると、「弱いと感じたら順張り、強いと感じたら逆張り」といった具合ですね。これは近視眼的な状況に陥っていると思います。こういう時こそ、逆に長い目で見た場合どうなるかという観点から、少し離れた視点での投資をすべきだと思います。旬が過ぎた親子上場など、今は上がらないでしょうが…。

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