銘柄記録7月9日:今日の市場の見方
7/9備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
4592 サンバイオはこの相場ではあまり注目されにくい銘柄かもしれませんが、バイオベンチャー企業は関税の影響を受けにくい面があります。同社は米国発祥で、そこから逆上陸してきた背景もあり、将来的に成果が出れば面白くなりそうです。
バンデフィテムセルの製造販売承認が1四半期遅れたことで株価は大きく下げましたが、この件と現状の研究開発とは別の話ですし、モルガンMUFGあたりは目標株価を引き上げる動きも見せています。今は外需関連が強くて、こういったディフェンシブなバイオ株は売られやすいのですが、バランスを取る意味でも頭の片隅に置いておきたい銘柄です。
7908 きもとは、スマホやデジタル家電向けのタッチパネル用ハードコートフィルムで国内最大手。加えて、地理情報関連事業も手がけています。アップルや中国スマホの回復で高機能フィルムへの需要は伸びていますが、会社側は関税問題を見越して保守的な業績予想を出しており、データ処理分野の伸び悩みもあって株価は低迷しています。ただ、実際には前倒し発注が増えており、家電分野の回復はかなり顕著です。加えて、今後の地理情報事業が本格化してくると、評価が変わってくる可能性もあるのではないかと見ています。
2332 クエストは商いは少ないですが、昨日も触れたように、今のような相場では「普段は目立たないけれど、ふとしたきっかけで動く」タイプの銘柄が意識されやすい印象です。同社はソフト開発とシステム運用を行う企業で、半導体や製造、通信分野に強みがあり、キオクシアが大口顧客の一つとされています。NAND型フラッシュメモリ関連の在庫調整も一巡し、株価も回復基調にある中で、金融向けシステムなどの部門も好調です。順調な内需関連株として、今後も注目しておきたいです。
3409 北日本紡績は帝人とのつながりが強い印象の企業ですが、防犯カメラ、防護服、リサイクル関連の分野にも関わっています。防護服需要が一巡し、アラミド繊維の出荷も減少していたため、足元ではやや厳しい局面もありました。ただ、防犯カメラの需要が地方を中心に拡大しており、事件や害獣対策としてのニーズも広がってきています。さらに、産業廃棄物炭化装置の販売も垣見から寄与しており、採算改善の動きも見られます。企業体質が少しずつ変わってきているように感じられます。