7月10日:今日の市場の見方

市場は強いんですが、環境はいまいちなんですよね。FRBの委員たちの意見も、今後の金利動向については半々になってきていて、不景気とは取らずに「金利が下がる」と見る市場の反応には、「ああ、やっぱり気分屋だな」と感じてしまいます。
それでも、実際に現場から見たら「本当に強いな」と思うし、「なんでここまで強いの?」「売り需要はあるんじゃないの?」と、つい考えてしまいます。

でも、久しぶりじゃないですかね? ここまで個人の資金が多くなってるのって。「狙いたい」という気持ちはあるし、「怖いから短期売買で」なんて言いながらも、資金が集中しはじめています。
これが一般株でも発揮されてくれば良いんですが、まだそこまで幅広く動いている感じではないですよね。それくらい難しい相場ですし、経済環境や政局、そしてトランプ氏の煩わしさなんかを考えると、ほんの一週間前までは「とても買う気になれない」という雰囲気だったのに、急に「関税に関係ない銘柄を探す」ような流れに変わってきています。

まあ、そういうのも含めて相場なんでしょうけど、今の地合いは需給が本当に良くなっているので、今日の引けでETF分配金捻出の売りが出たとしても、それを「押し目買い」ととらえる流れになってます。ここまで何度も「寄り天井」になってきた環境なのに、今回は意外とそれを突破して、明日のSQで、彼ら(先物主導の買い手)が狙っていた「日経平均4万円台」が演出されるかもしれませんね。

2週間前までは、「決算は良いけど先が見えないから買えない」という声が多かったんですが、今はむしろ「意外に決算が良かった」という見方に変わってきています。ただ、経済全体としては、関税の動きを見る限り、米国は勝っても、他の国々にはプラスではないだろうと思います。でも、そういう経済の話と相場の動きはもう切り離されていて、今は典型的な「需給相場」なんだということなんでしょうね。

理屈で売った人にとっては、ここから先が苦しくなる場面かもしれません。夏枯れの中で大天井を作ることもあるので、そこはしっかり意識して、見ていかないといけないですね。明日は源太カレンダーのポイントの日ですから。