銘柄記録7月10日:今日の市場の見方
7/10備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
3197 すかいらーくホールディングスは最近、冴えない動きですが、時折大きな売りが入ってくる場面もあり、これは空売りのつなぎ売りかもしれません。国内外の出店を年間70店舗程度に拡大する計画がある一方で、既存店の集客は好調で、収益率も改善傾向にあります。ただ、建築費の上昇による出店計画の見直しなどをネガティブに捉える向きもあり、過去の収益性を引き合いに「本当に改善したのか?」といった声も聞かれます。とはいえ、配膳ロボットの導入効果は大きく、ガストやバーミヤンを軸に堅実に取り組んでいる印象です。
4011 ヘッドウォータースはAIを活用したソリューション提供を行っており、業務分析やDX支援、さらに開発・保守・運用まで一貫して対応する企業です。最近は「DXは一巡して縮小傾向」という見方から株価は重くなっていますが、それ以上に注目されているのが、高単価なAIエージェントへの引き合い。マイクロソフトとの戦略的な連携ももう少し評価されていいのではと感じています。いずれにしても、今のような強い市場であれば、こうした銘柄が浮上してくる可能性もあるのではないでしょうか。
8104 クワザワホールディングスは、北海道を地盤とする建材・土木資材の専門商社。猛暑の影響もあり、道内では住宅リフォームが進んでおり、同社もその恩恵を受けている様子です。苫小牧データセンター(DC)や泊発電所の防潮堤など、大型案件も抱えています。一方で、トランプ関連の政策によって、ラビタス向けの案件がやや停滞しているようですが、それでも十分にカバーできている印象です。人材不足の中では、今くらいの稼働状況のほうがかえって安定して動きやすいのかもしれません。割安感もあり、時折“仕手化”する動きが見られるのも特徴です。
6997 日本ケミコンはアルミ電解コンデンサーで世界シェア首位を誇る同社ですが、これまで苦しんでいた在庫調整からようやく抜け出しつつあるようです。下期には回復期待が高まり、来期には通期での業績回復が視野に入ってきます。会社側は関税の影響を見越して慎重な見通しを出していますが、世界シェアの高さやAIサーバー向け需要の伸びを踏まえると、こうした在庫調整型の銘柄にも注目する価値はあるのではと感じています。