企業決算(7/16朝の講義)

「15日の日経平均は+218円の3万9678円となり4営業日ぶり反発。米国株式市場はまちまち。ダウ平均は436.36ドル安の44023.29ドル、ナスダックは37.47ポイント高の20677.80で取引を終了した。」

NYを見ても、業績に対しての反応は鈍いという感じですよね。日本でもファーストリテイリングが下がったように、なんとなく好決算がすでに織り込まれている雰囲気があります。ディスコのような銘柄は特別感がありますが、軽量株での好決算は短命に終わることも多くて、市場の尺度が難しくなってきたなと感じます。

確かに、駆け込み需要や運用的な買いなど、先が見えにくい動きもあって、今は一定の評価だけでは物足りない、もう一段上の材料が必要になってきています。だとすると、「この相場はここまでか」と思えてしまいますが、日程的に見れば関税問題の山場は8月1日。その前に選挙もあるので、選挙後に駆け込み的な好転があるのではとも見られます。ただ、一般的には来週は買いづらい時期でもあるんですよね。

この駆け引きと選挙の結果の流れは、安倍総理時代にあれだけ有利だった自民党が、ここにきて急に雲行きが怪しくなってきたあたり、なんだか不思議な展開だと思います。「なんとか過半数」と言われている与党ですが、自民党だけでなく公明党も苦しい状況。特に引退された山口さんの人気は絶大で、他党からも一目置かれていた存在だっただけに、その空白を埋めるのは簡単ではありません。それが関税交渉の難しさにも繋がっているでしょうし、そこに決算の鈍い反応が重石になるのが、今の日本株市場なんですよね。

今日も、蒸し暑い東京です。

6707サンケン、6941ヤマイチ電気、6330東洋エンジニア