7月18日:今日の市場の見方
YouTubeライブの質問で感じるのは、「自分がすべきことを他人に委ねてしまう」タイプが多いということ。その多くは、「わからない」「判断の基準は?」といった内容です。でも「わからない」というのは、自分が疑問を持っていないということでもあるんですよね。自分はメモ魔なので、気になったことはノートに分類して書き出しますし、内容を整理したり、投資順位を決めておく作業もしています。
つまり、「わからない」というのは、自分の中で投資するための基準ができていないことが多いですし、「順位がわからない」と言われても、投資のタイミングや価値の判断は人それぞれですから、自分で決めなければならないと思うんですよね。「わからない」というより、「やっていない」「考えていない」ように見えてしまいます。
「判断基準」というのは、日々の市場でどういう投資判断がされているかを丁寧に見ること。そのメモから、過去に同じようなケースでどう動いたのか、当時と今では何が違うのか、どういう動き方をしたのかといった過去のデータをもとに見極めることが多いんです。そのうえで、自分が投資したい企業に対して、どのような時間軸で、どんな魅力を感じているのかが重要で、それもまた分類して整理しておくべきなんですよ。
鈴木一之さんは、たぐいまれなる天才で、企業の名前を聞いただけで、その特徴や稼ぎ方がすぐにわかる方です。自分はそこまでデジタルな頭じゃないので、ポートフォリオの「価値」からくる分類をベースに分析して、「現状」の人気や連想から考えていくようにしています。
ということは、「景気は不透明だから、今は伸びているテック産業へ」という流れが出ているんでしょうが、自分はその次に来る「政治」や「景気刺激策」を意識します。たとえば、小売スーパー、在庫整理が一巡して収穫期に入った企業、不採算事業を整理し終えた企業に注目しています。こういったところに集中するのが、今の自分らしい判断だと思っています。東洋エンジなんか、タイミングは良かったですしね。