選挙前、三連休の週末(7/18お昼の講義)

本当に底堅い相場ではありますが、同時に上値の重たさも感じますよね。フジテレビの報道を聞く限り、接戦が多くて予想は難しいとのことでしたが、自民・公明で50議席を下回るとの見通しもあり、新しい政党が力を持ってきそうな雰囲気です。自民党内の右派が減ってきた流れの中で、こうした動きが出てきたのかもしれません。以前のような左寄りの新党というより、今はネットなどで共感を呼びかけた普通の感覚の政党が支持を集めているように思いますね。

ただ、本当に難しいのは、「誰がトランプ氏と向き合えるのか」という不安や、いま経済対策や軍事費が必要な状況で、不景気にまで追い込まれたら、果たしてどういった政治運営が可能になるのか、というところです。だから、各政党の主張が正しく聞こえても、なかなか現実は難しい部分があるんですよね。ただ言えるのは、どういう展開になったとしても、現状の政策の方向性が大きく変わることはないと思いますし、野党が一枚岩になる「大連合」を組むというのも、現実的には難しいのではないかと見ています。

そもそも給与が上がらないという背景もあって、基本的には景気刺激策が必要ですから、むしろ石破さんじゃないほうが有利という意見もあるでしょう。岸田さんのような緊縮型の路線では厳しいですし、野田さんにしても、過去に消費税を導入した立場ですから、与党と組む可能性もゼロとは言えません。退陣を求める声が出るのも、それほど今の与党に逆風が吹いているということです。そういう選挙前の週末で、しかも三連休に入るとなれば、普通はなかなか買いにくいですよね。

でも、そういう気持ちが早めに出尽くした分、後場は「実力を試す場面」になると思っています。

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