7月23日:今日の市場の見方
昨日、ぼんやりしていて階段でこけて頭を打ったんですが、会社に行く頃にはすっかり忘れてて、帰りになって頭が痛くなり、やっと思い出しました。それくらい、ぼんやりした市場です。この与党惨敗が嘘のような朝の上昇と、後場からの閑散という流れ…ほんと、不愉快ですよね。よくある展開なんですが、今の政治に対する不満からの惨敗ですから、有権者にとっては「してやったり」感があるわけで、その気持ちは、売っていた側からすると「下がらない」という恐怖になるんですよね。
でも、それを過ぎると「買う価値がない」という見方が出てきたり、しつこいアルゴの売りに崩されて、需給の流れで後場は失速。上がりたくても上がれない市場は、無残な朝を迎えることになるんです。今日は、日経平均以外はみんなが諦める日になりそうなので、前場でだいぶ頑張ってもらわないと、ちょっと厳しい展開になりそうです。市場は夏枯れに近い感じで、こうした“諦めムード”が出始めると、ますます重苦しい動きが想定されます。
半導体はやりすぎた、という見方が強くなっていて、今は内需に目を向けた人が多いと思います。だから、わかりやすいところで上下水あたりを見るんですが、そこに携わる人数が相当減っているんですよね。だったらもう、民間委託でもいいんじゃないかと思うくらいなんですが、水道工事を最新のものにしたら、今の水道料金の倍かかるっていう話です。じゃあ今までの水道料金って、いったい何に使われてたんでしょうかね?
長年の蓄積とか、都度の工事による「メンテナンス費」がちゃんと取られてなかったのかもしれないですけど、いや、それでもちょっとおかしいと思うんですよ。日本って、東電の震災事故のときもそうでしたけど、利用者に負担がのしかかって、企業は一時的な支出があってもちゃんと回収してるんです。もう10年近く、負担が続いてますよね。そういう“見えにくい会計”が、今の社会の不信感の根っこで、選挙で問われるべきは、まさにそういうところの解明だと思うんです。
本人は続投の意思を持っていても、「なぜこうなったのか」の責任は取るべきで、「今やらなければならないことがある」という主張がすでに否定されてる状況で、それを強調して居座るようでは、上がるものも下がる…くらいのことは、自分でも分かっているはずですよね。今は、そういう相場だと思って見ています。トランプ関税が“延命材料”になるなんてねぇ…。