ワンチャンスはないか⁉(7/29朝の講義)

「28日の日経平均は−458円の4万0998円となり、続落。28日の米国株式市場では、ダウ平均が64.36ドル安の4万4837.56ドル、ナスダックは70.27ポイント高の2万1178.59で取引を終了しました。」

昨日は動きを見ていると「ワンチャンス」はなさそうに感じましたよね。月末のリバランスの売りが出ていて、債券の利回りが高く、株式が4万円台に乗っている現状では、運用上の組み替えは自然な流れです。これは良し悪しではなく、あくまで機械的に行われる月末のリバランスということなんですよね。ただ、こういう時に限って、首相の支持率は過去最低、水準としては辞任してもおかしくないけれども「辞める必要性は高くない」という、なんとも不思議な状況。こうした混沌とした政治の空気は、少なからず投資意欲を削ぎます。

まあ、これも“市場”というものだから仕方ないのかもしれませんが、企業決算の水準に対しても先に不安感が出てしまうので、たとえばアドバンテストのような銘柄も動きが重くなってしまう。それに、寄与度の高い銘柄がいまいち冴えないのも、全体に元気がない印象の原因になっています。日本だけが妙に意欲のない相場になっていて、そこにリバランスの需給が加わると、あっさり崩れてしまうような動きになるのは、やっぱり良くないと思います。「何が悪い」というわけではないのですが、結局のところ、関税によって収益全体が圧縮されていて、「この銘柄は関係ない」と思っても、全体としてはやはり内需以外は難しいと思います。

とはいえ、もう上がってしまった内需株をここから買うのもなかなか難しいし、今日は明日まで少し様子を見ながら進めたいところです。今の市場はちょっと厄介な部分が多くて、正直、疲れてしまっています。この暑さも、無関係ではないんでしょうけど、どこか気持ちまで削られているような感覚です。最近は、「待つ投資」を信じられなくなってきた気もします。

3423エスイー、8058三菱重工、9005東急