過剰反応(8/12朝の講義)

「11日の東京市場は休場。NY市場は反落。ダウ平均は200.52ドル安の43,975.09ドル、ナスダックは64.61ポイント安の21,385.41で取引を終了しました。」

昨年の夏の大暴落、本当にあれは起こる必要があったのかと今でも思います。先々週の外資系動向は売り越しで、米国の雇用統計がどうこう言われる前から、先週の投資主体別動向を見ても、長く買い続けていた外資が売っていたんですよね。買い続けた額に比べればわずかですが、それでも一応の変化の兆しはあります。

先週の上げ方を見ると、また買っているようにも見えますが、木曜以降は買い要因というより、どちらかといえば力任せの需給要因という雰囲気。誰もいない日本株を買っているにしても、少しイメージの違う動きに見えます。だからこそ、8月の閑散相場でのカチ上げは怖いと言われるわけで、「ここまで上がっていくなら、どこまでですか?」という質問も本当に多くなっています。

昨年8月の下落時には「どこまで下がるんですか?」「SNSでこう書いてありましたが…」という質問が多かったですが、今は真逆で、強気モードの中で似たような質問が増えているんです。先週月曜には雇用統計の話題で「ブラックマンデーですか?」と言っていた人が、今は「どこまで上がるんですか?」と不安を口にしている。この状況は、上げ要因も下げ要因もよく分からなくなった時に起きる典型です。確かに今日なんかはパニック的な売買が増えそうで、上がり出すと逆に怖いんですよね。

こういう時は、まずは最低単位で買ってデイトレしてみると感覚が掴めます。意外と狙える銘柄は少ないですし、「これだ」と思ったら上に行ってしまう。だから、焦って決めるのではなく、景気や需給で弱くなった銘柄や、ついてこれなくなった銘柄をじっくり観察しておくことが大事なんです。

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