銘柄記録9月19日:今日の市場の見方
9/19備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
8031 三井物産は三井グループの総合商社で、鉄鉱石に強みを持ち、国内ではダントツの存在感。インフレ進行でコモディティのトレーディングは好調ですが、逆に柱の鉄鉱石や石炭は単価下落で不調。加えて金利上昇が鉱区維持の負担増につながっています。ただ、総合商社ですから全体で見れば上手くカバーしている印象。現在はエネルギー関連の減益が響いて不利な状況ですが、先を見ればエネルギー問題の主導権を握る立場にあります。大きく押す場面があれば勝機があるかもしれません。
8113 ユニ・チャームは乳幼児や高齢者向けのおむつのトップメーカーで、ペットケアも堅調。中国を中心としたアジア展開は成功していると思います。中国の景気不安や東南アジアの関税問題から懸念はあるものの、中間価格帯を取りやめて利益率を高める工夫をしており、生活水準の変化から衛生面を重視する国々も増加。さらに将来的にはアフリカ市場も視野に入っているため、この時期が長期投資の起点になる可能性は高いと思います。
9076 セイノー運輸は路線トラックの最大手。ガソリン価格の高騰や人件費の上昇を背景に株価は下がってきていますが、実際は価格転嫁が効いていますし、M&Aによる買収企業の寄与で収益は高水準を維持。倉庫の機械化や効率化も早くから進めており、外注費を抑えて営業増益につながっています。ベトナムでの展開強化や、アートとの大型荷物集配提携なども順調。長期投資には悪くない水準だと感じます。
2871 ニチレイは加工食品を中心に北米で販路拡大中。米価格や卵など食料品価格の上昇、さらにタイからの輸入品が為替の影響でマイナス要因となっています。コスト削減や価格転嫁で収益確保に努めていますが、不利な材料が重なる場面も。ただ、ここからは公募や市場の流れで織り込みに入ってくる可能性もあり、後期まで引きずる状況ではないかもしれません。買い下がりが通用する局面もあると考えています。
