銘柄記録9月21日:今週の市場の見方

9/21備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

7202 いすゞはトラックやバスなどの商用車メーカー。売上の約6割は海外で、26年3月期の営業利益は前年比▲8.5%の2,100億円を計画。為替想定を1ドル=140円と、前期実績(152.5円)よりも円高に設定したことに加え、資材費や関税の影響を織り込んでいます。ただ、関税問題も落ち着き、為替もそれほど大きな不安はなさそう。商用車分野への強気姿勢に加え、自動運転へのシフトも本格化してきています。

8306 三菱UFJは日銀会合で金利上昇が見送られたにもかかわらず、週末から堅調な動き。市場は今は半導体などの成長株志向ですが、金融相場は最終的にはバリュー株に資金が向かうことが多いです。いずれ日本も金利は上がるでしょうから、会合で金利が据え置かれて株価が押さえられても、その後に抜け出す動きは今後の参考になりそうです。市場予想の切り上げも入ってきている銘柄のひとつ。

5802 住友電工は電線では首位、自動車用ワイヤーハーネスでは世界トップシェア。自動車需要の落ち込みは想定より軽く、電線資材も価格転嫁方針で対応。数量的にはAI関連の需要が旺盛で堅調。関税による自動車向けの減収見込みを400億円から300億円に修正していますが、実際にはさらに下振れる可能性もありそう。その一方で株価は他の電線株に比べ低く置かれており、修正局面が始まりそうな雰囲気。

4816 東映アニメはフジメディアの持ち株売却に伴う売りで株価は急落。ただ、海外顧客への売却を考えれば逆に刺激材料となる可能性も高いです。それほどアニメキャラクターは海外人気が強いということ。今期は作品数が少ないものの、体質改善の動きがテーマとなっており、海外製作やプロデューサー強化など次世代に向けた仕込みが感じられます。需給の歪みで下がるなら、長期的には面白い局面かもしれません。