11月21日:今日の市場の見方
悲しい相場という言い方をよくしますが、この市場は上がっても運用主体、下がっても運用主体だから、目標値段まで株価が“ワープ”してくるんですよね。だから、週末という時間があると精神的に保てないし、3連休ということもあって対応がネガティブになると考えています。いや、本当に多いんですよ、そういう展開が。ここ何週か、週末に大きく下がっているんですから、ポジション調整と思えば良いのですが、そういう気持ちになりにくく、基本的には「買い方敗北」という発想で動きやすいんです。
怖いのは、やけに個別株が強く推移するから、個別と日経平均が別々に動くケースが出てくること。そうなれば良いのですが、それが“錯覚”だったときが怖いんですよ。今の市場は目先投資が多いから、そういうところに引っかかりやすくなっています。ですから、こういう地合いでは、別の角度からの見方が大事になってくるし、まず個人は「我慢」から入り、運用系は所詮“人の金”だから「手仕舞い」から動き出すと考えられます。
そういう展開になると、投げが後場から本格化するので、前場に一定の“頑張り”がないと辛いんですよね。特に今日はMSCIリバランスがあるし、大きく下がるとETFの調整売りも引けに出やすい。だから二重三重の怖さがあって、米国で下がった流れは「エヌビディアは儲かっても、その関連企業は辛い」という解釈ですから、日本株も関連として上がっていた分、少し対応が早いかもしれないという気もします。
とにかく今日は「突っ込み買い」と思っても、スタートで買いができるように、ポジションを軽くしておく自己や運用系は多いでしょうね。これだけ儲かったんだから、欧米系の運用者は躊躇しないと思います。うまく行けば9時半なんでしょうが、問題は、そんな早い時間でそのまま終日持ちこたえられるのかどうかですよね。
そういう時に限って、メディアの流す記事が堪えるんですよ。
