銘柄記録11月23日:今週の市場の見方

11/23備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

7014名村造船所はばら積み貨物船やタンカーなど、大型船の建造を中核とする造船大手。子会社の佐世保重工では、自衛隊や米軍の艦艇修繕も手掛けています。企業収益は26年3月期で減収減益予想。会社側は一時的な操業量の低下に加え、円高や材料費・人件費の増加、さらには次世代燃料船の研究開発費も重石になるとしています。ただ、この操業量の低下は、今後需要が増えると見られる大型運搬船や開発費が主因ですし、日米の造船業再開の“鍵”になり得る企業 とも思っています。

3692FFRIはサイバーセキュリティ専業で、標的型攻撃を防ぐ「ヤライ」が有名。アサヒビールやアスクルの例のように、大きな問題が起きても“セキュリティ関連株が下がる”という不思議な相場ですが、PER90倍という同社の水準は、投資家の尺度次第で評価が変わりやすい面があります。とはいえ、AI発展とともに高度なネット犯罪が多くなると予想される以上、どこかのタイミングで同社の技術が必要になる場面が来る と考えています。12月はレシオの高い銘柄は売られやすいので、下がるなら一考かと思っています。

1944 きんでん は関電系で電設工事のトップ企業。関電依存が20%と意外に低く、全国展開に成功しています。「関西は万博で建築工事が一巡」という見方もありますが、データセンター建設、大阪副都心構想、湾岸エリアの再開発など、むしろ案件は増えていく印象です。他にも情報ネットワーク関連や配電工事など依頼は豊富で、収益性を見て請負を選べる状況にあります。株価は高水準ではあるものの、増額修正などの強気姿勢を見ると、来期も期待できる数字が出てくるのでは と感じています。

5282ジオスターは建築用コンクリート製品大手で、日本製鉄の子会社。スチールや合成セグメントに強みがあり、過去にはリニア関連で仕手化したこともあり、コロナ前は四桁近くまで買われた株式です。現在は、コロナ後に大型案件が一巡し、資材高・人件費高もあって生産性が冴えない状況でしたが、中間決算では増額してきており、業界自体は繁忙期に入っています。地下鉄延伸や羽田アクセス関連などの大型案件にも強く、PBRも低いことから、来期は変化が出る可能性 があると見ています。大手系列で含み資産も多いので、悪地合いのときこそ押さえておく筋はあると思っています。