一巡か箸休めか(11/25朝の講義)

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確かに昨晩のNYやナスダックは高かったのですが、AIについては新しい物が出てきて課題もありますから、簡単に上がるかどうかは不明なんですよね。源太カレンダーの時間的な循環で見ると、この時期から運用系資金の買いは入りにくいものの、処分売りは一巡します。月末のリバランスや、12月特有の処分観もあるので一概には言えませんが、「市場が強くなる」「雰囲気が変わる」としたら、この時期が一番動きやすいんです。この頃に外資系の“来年の見通し”が出てくると分かりやすいのですが、最近はデータ持ち出しに厳しくなった影響もあって、外資レポートが外に流れなくなっていますよね。
今回の市場は、テック相場そのものの終焉から来る日経平均の大幅調整なのか、それとも“勝手な大幅上昇”からくるテックの設備投資の意義や収益率など、再三言われてきた問題を無視して買い上げた分の修正なのか。あるいは、AI発展で需要が高まるセキュリティ関連など、好業績の銘柄が物色されるのか、という見方です。その他では、今回は休んでいた銘柄が狙いやすい気もしています。
つまり、日経平均が「買われすぎ」だったかどうかの確認タイムは、ここからしばらくの“もみ合い”で、その後の答え次第で方向が変わると思っています。それまでは、ここ数日のようなバタバタした動きになるわけで、5万円をつけた日経平均にふさわしい動きが、バリュー株に出るかどうかなんですよね。ちょうどヘッジファンドや国内投信の決算が今月末に集中していて、処分売りが急がれていた時間帯もそろそろ終わり。買いは入らなくても、売りは減ってくる状況になりつつあります。
そうなると、本当に5万円に価値がある市場なら、もう少し動きが良くなってもいいと思うんですよ。評価の低い株式が多いように感じていますしね。材料株も少し動き始めています。まさに“箸休め”みたいに、ちょっと味変がほしいところです。
5282ジオスター、9076セイノー、2492インフォマート
