今週の見方(2月11日)
ソフトバンクの次は東京エレクでもって上がるのかという感じで夜間の日経平均先物は37000円台で終了。ただ、根本的には先日から銀行株の好決算でも反応をしていたし、多くの好業績株は上がっていた。一方、下がった株式は中国問題等も絡んだ株式が多く、今回の決算での需給は最終的には、外資の中国株が買いにくい部分と日経平均寄与度の高い企業の好決算が牽引したのだろう。もちろん、多くの人がバブルを警戒しているが、自分の経験上バブル当時と比べて、レシオ的に低かったし、将来に対しての期待感は全く違う物である。
TOPIXや日経平均のEPSも順調とは言わないが、概ね増加してきている。過去のバブルと違うのは、企業の儲け過ぎという嫌な部分が株価に反映されて来始めたという事だろう。もっとも、そういう中に「物価上昇=企業収益の上昇」という物があり、原材料の高騰という考え方が、いつの間にか企業が儲かる種の値上げに変わってしまった。良いことであるのだろうが、その事から賃金アップという部分が始まって、結局のところは現在の物価高に対して、外食産業に目を転じたら消費単価が相当上がっても、総売上含めて高くなっている。
従って、今の上昇を自分はバブルとも割高とも思いたくはないし、ここは足固めと見たいのではあるが、とにかくここ三日下がった高値圏株が底堅く推移したり、反発するなどの動きになるか、自分の好きな対角投資が始まって欲しいと思っている。しかし、残念なことに増益企業でも発表後に上がってその後下落してしまう傾向がある。減益企業は大幅に落ち込んでいる。
この見方は「先への期待や希望」が無い日本人の様相をよく表しているのであって、政治も含めて「どうでも良い」という風な人が増加しているのだと思う。自分の株式が上がっていないと駄目な相場に感じてしまい、今のように日経平均が高いと下がる時を考えて、動かない株式や下がった株式を換金している投資家が非常に多くなっている。現状の「売りたい強気」がそうなのだが、好業績株式は持続していたら先で期待、日経平均が止まったら次は動かなかった保持している株式が上がる、などの想定をしてほしいものである。
しかし、決算でも反応が極端であるし、先買いしにくいというのは判る。中国関連や川下は少しまずい感じだし、逆に押したら買えるタイプもあるから、銘柄選考は相当レベル求められる気がする。とにかく今週は物色対象が広がる方が良いと思う。広がりながら先行した企業が底堅くなったり、好業績で売られた物が上がったり、新たに決算を迎えた株式が動いたりして欲しい。