6月12日:今日の市場の見方

この市場は本当に厄介で、昨日の外部要因は欧米でも白眼視されている状況です。米中間の動きは理解できるものの、前進するには至っていないと判断されています。それでも、一度買われると、やはり日本市場のような無気力な展開とは異なりますよね。どんなに会談を重ねても、トランプさんが「いくら会談しても決めるのは私だ」と言っている以上、結果は見えているのだと思います。

こうした状況を踏まえると、明日がSQということもあり、先物の需給はいつもよりも特殊な雰囲気になっています。昨日でほとんどロールオーバーは終わっているので、個人投資家は資金が豊富でいつでも市場に戻れる割には慎重な姿勢をとっていると思います。そのため、不適切な「押し目買い」を避けたいところですね。昨日のように無気力だった状態が続くのであれば、その後も無気力か、「操作相場」に陥る可能性が高いです。そうした状況では、今日は動く銘柄を狙う姿勢が強くなるかもしれません。

このように市場を見ていると、狙いのパターンができてくるので、自分としては楽に感じます。ただし、現状では過熱している銘柄は売って、上がったとしても利食いしながら、短期で買い、その後の投げが横行してきたら再度買いを入れるというイメージで見ています。こうした相場だとは思いますが、それも今日までで、今日の後場からはSQ後の展開を予測し、相当神経を使った売買をしようと思っています。

明日の夜中あたりにはおそらく米中や日米の動きについて新たな情報が出るでしょうが、その予想は難しく、まだ時間があると思っているトランプ氏は、もう一丁難題を出すのではないかと考えています。鉄鋼や自動車は結果的に別として、日本は揺さぶりやすい立場ですし、中国のレアアースに関して「自由な貿易を」と言う無茶ぶりは到底受け入れられません。そうした背景を無視して買いが入ってきた市場は、正直、怖さもあります。

それでも、読める好業績銘柄を買っていくしかないという状況ですね。