環境と運(7/30朝の講義)

「29日の日経平均は-324円の4万0674円となり、3日続落。29日の米国株式市場は下落。ダウ平均は204.57ドル安の44,632.99ドル、ナスダックは80.29ポイント安の21,098.29で取引を終了した。」

市場は、難関だったアドバンテストの決算をクリアしたと思った矢先、今度は米国が調整に入りました。ですから、非常に日本市場は「運が悪い」と思うんですよね。こうした運の悪さに加えて、今日も大引けでリバランスが入ることを考えると、下落方向というわけではないのですが、その後の買い資金が続かないということも言えそうです。もっとも、そこをカバーしてくれている海外勢が買ってくれているなら勝負になるのですが、先週の主体別動向もまだ出ていませんし、「もうバカンスに入ってるのでは?」なんて考えてしまいますよね。

場外ではTOPIX先物のクロスもありましたし、月末のリバランスが急がれている状況です。しかも、8月頭にもいくつか動きが控えているので、需給的にはあまり良くない流れが続きます。ですが、閑散とした中での“逆手の上げ”が出てきたら、それはそれで面白いと思うんです。市場はもう少しでそういう雰囲気になりかけていただけに、ちょっと残念でしたね。

なんだか、日本市場って運が無いなぁと感じますが、そんな「運の無さ」を逆手に取って続投を決めた石破首相は、ある意味すごい人ですよね。過去なら「負けた=辞任」という責任の取り方でしたが、今は「誰がやっても仕方ない」といった世論の論調があって、自民党を変えるなら新しい人でも良いはずなのに、なんとなくそのまま続投という流れになっています。それに、最大の難関である日米交渉の決着までは、今は退陣しづらい状況になっているというわけです。

これって、ある意味「運がいい」ってことなんでしょうね。

6857アドバンテスト、6597HPC、4592サンバイオ