銘柄記録7月30日:今日の市場の見方

7/30備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

5214 日本電気硝子は、FPD用のガラスと自動車用ガラス繊維が柱の企業です。テレビ向けの液晶用ガラスは需要が回復してきており、加えて値上げ効果も大きく出ています。自動車向けはやや停滞していますが、コストカットが奏功して、現状で黒字化を維持しています。関税問題も一巡してきたことで、後半にかけて業績の上乗せ感が出てきそうです。同社は米国内での地産地消を徹底しているため、そもそも関税問題には比較的強い構造なんですよね。最近は薄型ガラスの新商品にも引き合いが入り始めていて、株価的には一押ししたところで、狙いやすいタイミングではないかと思っています。

4592 サンバイオは脳損傷の治療薬を手がけており、売上の可能性は見えてきている一方、承認申請や市販後の製造・在庫などで経費負担も大きくなってきます。5月末には追加製造(三回目)での適合も発表されており、現在は出荷解除待ちという状況です。米国当局との協議も開始されたようで、ここ最近の押し目は需給要因による部分が大きいと思っています。こうした下落局面はむしろ注目しておきたい場面ですし、昨日あたりから動きも少し変わってきていますよね。

6597 HPCシステムズは高性能コンピューター関連で、以前にも紹介した銘柄です。その後上昇しましたが、最近では自動運転などの分野で産業用コンピューターがさらに広がってきました。HPCとAIの融合から、計算化学や新素材の開発支援など、顧客ニーズへの対応に力を入れてきているようです。こうした流れが定着してくると、過去のように「政府からの補助金→大学への納入」だけだった収益構造が、大きく変わってくる可能性もあると思っています。

4662 フォーカスシステムズは公共系システムに強みを持ち、保守・運用・セキュリティ分野が主力の企業です。独自の暗号システム開発にも取り組んでいて、その進展も楽しみなところです。業績的には、高度ITの進展によってシステム開発の需要が旺盛になってきており、公共向けではマイナンバー関連のインフラ構築需要なども高水準で進んでいます。採用増に伴う人件費上昇もこなしており、営業利益はしっかり続伸、今期は最高純益の見通しとなっています。