時間差(7/31朝の講義)

「30日の日経平均は-20円の4万0654円となり4日続落。30日の米国株式市場では、ダウ平均が171.71ドル安の44461.28ドル、ナスダックは31.39ポイント高の21129.68で取引を終了しました。」

津波の怖さは、時間をおいてから大きな波が来ることなんですよね。昨日も、昼過ぎくらいに大きな波が来たそうです。市場でも同じで、悪材料が一度消化されたと思っても、地合い次第では再び売り直されることがあります。昨日は好決算も多く、特に売る理由があるような感じではなかったのですが、ここ最近強かった銘柄が「もともと業績が悪い」とされていた分、コンセンサスを上回っていても売り直されたりしていました。

これは、アルゴ取引で「減益」の文字に機械的に反応するような動きで、ここ最近強かった銘柄のうち、ちょっと水準が高くなっていたものが売られているんですよね。半導体関連なんかは大幅増益でも売られていましたが、そういうのも「材料出尽くし」という見方になるんでしょう。ただ、買われ過ぎていて調整が入ったとはいえ、普通なら好決算はその日くらいは上がるものなんですがね。

こうした時間差で出てくる“蒸し返し”的な売り要因には怖さもありますが、今後を見ていくうえでの学びも多いと思っています。あとは、8月7日発表予定のトヨタの決算ですね。すでに15%関税を織り込んでいる感じでしたが、それを受けてどう表現してくるのかが一つのポイントになります。まあ、結局は需給中心の相場なので、本当の意味では材料なんて関係ないのですがね。

4345シーティーエス、4011ヘッドウォーター、5214日本電気硝子