8月1日:今日の市場の見方

「薬価を下げるように」というトランプ命令を聞いて、市場は「まだ終わっていない」という疲れを感じるんですよね。いや、本当に疲れるのは、エンドレスな要求であって、何でもかんでも、自分たちの思い通りにならないと、その国、その業種、果ては人物にまでいじめ倒すようなやり方。あれは本当に良くないと思います。

こうしたことに辟易した市場関係者は、理由はどうであれ、やっぱり疲れてしまうわけで、夜間の先物のように深押ししてしまうんですよね。また一からやり直し、という感じです。東京エレクトロンなんかは決算が良くなかったので、そういうのも影響してきていますし、なんというか…間の悪さというか、NYの方では物色された銘柄の筋が良かっただけに、もう少し頑張ってほしかったですよね。

だから、こういう物色の流れならば、普通に考えて日本株はもう一段上で推移してもおかしくないのに、昨日の朝の水準まで下がってしまう。そうなると「振り出しに戻る」って感じの双六相場になってしまって、身体的にも疲れがきますし、精神的にも負けてしまうようになります。やっと気温が落ち着いたと思っても、これは台風の影響で気温が下がっているだけで、本質的な改善ではない、みたいな話なんですよ。

ただただ、ここで個人投資家が負けてはいけないですし、今日は材料株や、昨日しっかりしていた決算通過銘柄が頑張らないとダメなんです。半導体は読みづらくても、データセンターなどの今後必要とされる業種と分けて考えることが大事です。やっと、データセンター関連も横に広がりはじめたんですし、こうした少し軽めの好業績・高技術株を、丁寧に拾っていきたいところですね。

そして、関税対策がしっかりできている企業も注目されやすくなりますから、自動車部品の一角なんかもその対象になります。トランプとは付き合いたくないなぁと、みんなが思ってくれたらいいのに…と願いますが、やっぱりトヨタの決算までは気になりますよね。もう、トランプさんには三年ぐらい夏休みでも取ってほしいです。ほんとに。