8月6日:今日の市場の見方

甲子園が初の夕方開幕となりましたが、どちらのチームもなかなか良い投手で、よく練習しているチームでしたね。今大会は朝と夕方に分かれての開催ですが、それもまあ仕方ないと思います。ただ、彼らは試合前の練習ってどこでやってるんでしょうかね?いや、練習中の暑さを思うだけで心配になりますし、かといってクーラーの効いた部屋で体を冷やしすぎても、試合で体調崩しそうですし…。まあ、私が気にすることじゃないんですが、なんとなく気になります。

市場は、昨日は最低でも600円台くらいまではいってほしいと思っていたんですが、引け前の先物の動きはあっても、実弾としては上値が重かった感じです。だからこそ、まだ「41000円が見えていない」という状況で、決算銘柄の散発的な上昇だけであり、全体的にはやっぱり先行きの重さを感じる動きでした。コンセンサス以上の決算でも株価が上がらないのは、元々4月時点でかなり弱気に見込まれた数字がベースになっていて、そこに関税の延長分が加わったような形だから、ある意味“コンセンサス以上”が出やすい状況なんですよね。

最初から控えめに出された数字ですから、そこからの上振れは当然多く見える。ただ、今回多くの投資家が気にしているのは“今後の数字”なんですよ。たとえばマツダなんかは、今期前半は良くても、関税が本格的にかかったら一気に赤字に振れるという見方も出てきています。もちろん、工場の稼働計画など含めた予算で見ればそれも織り込まれているんですが、実際に決算が出た後は、そこまで丁寧に見る人って多くはないですからね。

そういう流れの中で、7011三菱重工なんかは、前日のLiveでも話した通り、狙われやすい銘柄だったと思うんですよ。関税の影響を受けにくくて、造船の引き合いや原発関連の動きもありましたし、防衛関連としての物色も入りやすい。加えて、決算も良かった。こういうふうに少し工夫して銘柄を見ることでチャンスは拾えますし、大方は“買いにくい相場”かもしれませんが、自分としては「相場自体は非常に強い」と感じています。

トヨタさえ無事に乗り切れば、ある程度方向性が出てくるとは思っていますが、やはりギャンブル的に入りづらい業種ですから、慎重にはなりますよね。理屈で考えれば、先に発表された決算では保守的な数字を出していたし、あの時よりも関税は低い水準で決まりました。しかも、米国内での生産比率も他社より高い。そう考えたら有利なはずなんですが、それでも「勝負しにくい」という空気があるのは、まあ仕方がないところだと思いますね。