銘柄記録8月10日:今週の市場の見方
8/10備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
1980ダイダンは、関西の総合設備の老舗企業。北浜銘柄として「電気暖房」では一定の人気がありました。ここに来て、半導体工場やデータセンターの需要拡大から業績が大きく変わってきています。直近の決算発表では、今期は人件費の上昇やDX化への投資で微増予想としていましたが、収益力を高める取り組みや好採算案件が寄与し、第一四半期で通期予想の半分近い数字を出してきました。同社の繁忙ぶりが窺えます。PERもまだ13倍台で、位置的には狙いやすい印象です。
3912モバイルファクトリーは、スマホ向けソーシャルゲームの開発企業。位置情報連動型のゲームが多く、そのデータはAI時代に入ってから一層活用が進んでいます。これまで多くの宣伝費をかけてきましたが、「駅ゲーム」と呼ばれる企画が自治体などにも広がってきており、イベントが多い時期だけに期待感もあります。以前から紹介していますが、先を見た経営センスはやはり魅力的ですね。
4418JDSCは、需要予測やデータ基盤構築などのAIソリューションを提供。過去に注目したのは、DM発送企業を買収したとき以来ですが、その企業が収益に貢献してきたのは大きいポイントです。特に生成AI需要に乗れている点は見逃せません。週末の決算発表を見ても、26年6月期の予想数字はやや控えめに感じます。今期の伸びがないことで落胆売りが出るようなら、狙いたいところ。ダイフクとの人材育成事業やシステム開発は、倉庫の“心臓部”に入る領域だけに興味深いです。
9831ヤマダホールディングスは、家電量販首位のヤマダデンキを傘下に持つHD。インバウンド需要や猛暑で期待された決算でしたが、売上は横ばいでも収益率が悪化し、減収で着地。買収した注文住宅事業も、不景気や金利高で伸び悩みました。人件費の上昇も響いたようです。ただ、通期見通しは据え置きで、利益も微減にとどまっています。夏の猛暑やシフト見直し、住宅システム管理の変更など、販売しやすい方向に変化しつつあるので、もう一段押すと面白い位置かもしれません。