8月31日:今週の市場の見方

今週の見方

アリババがエヌビディア製品に代わる自社のAIチップを開発、というニュースが出ました。中身をよく吟味する必要がありますが、現状では「開発中」というレベルで、少し過剰反応に見える気もします。週末のNY株安が今後も響くのか、一過性のものか。市場はこれまでも中国製の高性能チップが後々話題にならなくなることを経験してきました。ただし、データセンター関連株が一時的にきつい流れになったのは事実ですし、フジクラにしても出来高を伴った新値ではなかったですね。

市場の現状と課題

米国の経済指標はほとんどが想定通りの数字でした。FRBのパウエル議長が解説していた通り、「一回の利下げは読んでも良いが、二回三回はその後の数字次第」という見方が正しいと思います。だとすれば、金余りから来た上昇も、今後の景気や雇用統計、賃金レベルなどを確認するまでは、本来なら動きにくい局面だったはずです。

今後の展望

9月は需給面で本来あまり良くない時期です。8月はアノマリーを打ち砕いた動きがありましたが、9月は外資が税金対策で動くタイミングでもありますし、日本の金融機関にとっても中間決算期なので、運用が一時的に止まる場面も出てきます。そういう意味で、どこかで調整は必要だったと思います。ただし、先で好業績が見える銘柄や新技術を持つ企業が堅調ならば、市場全体としては先高感が残るはずです。

最後に

今週は「どの銘柄を選別していくか」が大事になると思います。アリババの技術も含めて、市場がどう解釈していくのかを見ていく局面でしょう。加えて、明日の米国市場は休場ですから、解析者が揃っていないこともあり、はっきりした動きは出にくいと思います。ただ、NYの週末のように物色意欲がはっきりしてくれば、市場は良い方向に動くと考えています。まずはよく見極めることから入りたいと思います。