ドン引き(9/5朝の講義)

「4日の日経平均は+641円の4万2580円となり反発。米国株式市場は上昇。ダウ平均は350.06ドル高の45621.29ドル、ナスダックは209.97 ポイント高の21707.70で取引を終了した。」

米国の金利は諸々の経済数値を受けて、0.25%の引き下げはほぼ確実です。今晩発表される雇用統計の内容によっては、0.5%も視野に入ったと言って良いでしょう。そして朝から賑わっているのが、関税に関する「トランプ大統領署名」の報道。恐らく、この二つが昨日の日本市場の根底に流れていたと思います。加えて、トランプ氏の周囲から「裁判で否定されたら今回の署名は破棄される」という話も流しながら、今朝のお祭りムードのような流れを抑え込んでいたのだと思います。

リスクオンムードになる場面では、再び売り方が苦しくなっていくのですが、気になるのは4万3000円以上の部分でのコール建玉増加や、GSのポジショニングです。8月と違うのは、比較的運用者がメジャーSQ前にポジションを作っているところ。関税は裁判次第という不確定要素が残っているし、米国景気の悪化が確実視される流れになると、失業率の上昇次第では半年後にリセッションが起こる確率も高いと意識せざるを得ません。

そうしたことを忘れて「カチ上げ」になってくれたら良いのですが、昨日のように選ばれた銘柄だけが上がる流れだったり、個人投資家がドン引きする市場ならば非常に怖いと思うんですよね。だからこそ、そうした傾向を踏まえて今日を見ていかないと、この市場はそう簡単には行かないと考えています。

結果的に「行った行った」になったとしても、中味がどうかですよ。

6901NEC、7771セルシード、5288アジアパイル