銘柄記録9月7日:今週の市場の見方
9/7備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
8015 豊田通商はトヨタ系の総合商社で、06年にトーメンと合併した企業です。自動車関連で大方の収益を上げてきていますが、市場が乱高下しても自動車関税が15%で収まった意味は大きいと思います。市場は出尽くし感を出そうとしていますが、そこには目先的な投資の側面もありそうです。トヨタは米国では国内工場で生産を捌く予定ですし、新しい販売地の模索も進めています。同社はアフリカに強みがあり、今期の収益もアフリカが牽引しているのが特徴です。
3097 物語コーポレーションは中部地区を中心に、焼き肉やラーメンの外食チェーンを展開しています。原材料高で苦戦していましたが、値上げや価格転嫁の効果で収益率は改善し、先日の決算も良好な数字でした。国内外の成長で過去最高益更新を見込んでいますし、30年6月期までの中期経営ビジョンも公表済み。新業態や新事業開発で成長加速を狙い、海外事業の拡大にも注力しています。国内で安売り焼き肉店が倒産するケースが増える中、シェア拡大も見込まれます。
4592 サンバイオは少しずつ値動きが荒くなり始めています。同社は脳損傷治療薬の販売で、当初は今期前半に出荷予定だったものが後半に遅れたことで株価が急落し、長い低迷が続いてきました。ただ、9月には発売時期が視野に入ることもあり、市場の方向性が難しくなる局面で「秋はバイオが動く」というアノマリーも意識されます。材料が一度出尽くし気味になったとしても、目標がある銘柄は一定水準までは業績に沿うと思うので、逆張り的な見方も考えたいところです。
3837 アドソル日進は以前から注目していますが、一度タイミングを逃すとなかなか入りにくい銘柄です。同社はエネルギーシステムの開発企業で、スマートメーターの第2次更新に加え、データセンターの膨大な電力需要に対応するため、エネルギーコントロールがますます重要になっています。売電増加も見込まれる中で、緻密なシステムの需要は高まり、その分野で同社の存在感は大きいと思います。買い下がって積み立てる投資も、将来を見据えるなら悪くないと考えています。