ここで幅広く(9/8お昼の講義)
「8日前引けの日経平均株価は3日続伸。前週末比611.79円高の4万3630.54円で前場の取引を終了した。」
ここで幅広く生き残ってきたら、市場としては面白くなってくると思います。ただ、ここで甘い感じになって首相候補関連株をこぞって買うような目先投資に走るのなら、大した相場ではないなと思うんですよね。それでも資金の多さは感じました。材料株も主力株も一応は買われていましたし、これで経済テーマで動くようになれば良いと思います。そういう流れが見えたのは、悪くないことだと感じました。
ただ、資金が本当に早いんです。経済や将来の成長を見据えるというより「今が大事」という範囲内の投資。だから好き嫌いがはっきりしていて、意外に取りやすい相場にも見えますよね。でも、それを良しとするのはどうかなと思います。米国の雇用統計や金利低下予想が本当に良いことなのか、あるいはどの産業が残るのか、そういう部分を考える投資であってほしいです。
環境は厳しく、米国だけでなく、中国・インド・ロシアを中心とした「反米国」の動きもあります。日本の政権交代や、フランスなど欧州の脆弱な支持基盤から米国への不満が吹き上がることもあるでしょう。そんな中で、米国では韓国企業の不法就労で大量拘束なんて話まで出てきて、国際関係はかなり不安定な位置にあります。トランプ氏の駆け引き外交も、正直そろそろ岐路に来ているんじゃないかと感じます。
本人が気づけばいいのですが、どうも裸の王様っぽいんですよね。
8115豊田通商、2395新日本科学、4592サンバイオ