日銀のETF(9/10朝の講義)

「9日の日経平均はー185円の4万3459円となり4営業日ぶり反落。米国株式市場は続伸。ダウ平均は196.39ドル高の45711.34ドル、ナスダックは80.79ポイント高の21879.49で取引を終了した。」

昨日の夕場に日経平均が急落しました。きっかけは日経新聞の記事で、「日銀、ETF売却へ徐々に前進か」といった見出しの内容。まあ、アルゴの反応ですよね。だから実際に具体的な行動があるわけではなく、あくまで観測記事とか憶測記事というイメージでした。最近の日経はこういう記事が多くて、ネット配信を意識した「アクセス取りの記事」が多く、記者もそこで評価されているのだろうと感じます。

確かに資産の正常化は、どこかで見直さないといけないのは事実です。ただ、現状では難しいのも事実ですし、むしろ政府がある程度優遇したり、安易に売り出しをしないことの方が大事。そこに動きがないと、市場はとても耐えられないのは誰が見ても分かることです。

だから売りで反応したのでしょうが、「それって今いる?」という内容の記事でしたよね。米国経済だって株価は上がっているものの、不確定要素が多く、こういうときの株高は急転直下もあり得ます。だからこそ、記事の扱いには注意が必要です。特に昨日は、朝から雰囲気が良かったのに「高市氏の不出馬懸念」だの、「小泉氏が緊縮型に変化」だの、投資にブレーキをかけるような記事が多くて、最後にこれが出てきたんですよ。

まあ、どうせ出すなら、外人が無謀に買って株価が上がっているときに、こういう記事を出してほしいものです。外資の動きに合わせたような記事は、少し気になりますよね。

7203トヨタ、3762テクマトリックス、3150グリムス