銘柄記録10月28日:今日の市場の見方

10/28備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

2395 新日本科学は非臨床受託の最大手です。以前に紹介したあと、市場の需給面でやや不利な立ち位置になりましたが、これは同社の決算見通しに米国契約の一時金が今期は組み入れられていないためで、その分研究費が減収になっているんですよね。ただ、遅くとも来期からは反映される見込みで、柱である非臨床CRO事業は欧米中心に受注残も多い状況です。その積み上げ分を考えると、先の株価水準はやや低すぎた印象もあり、昨日から市場全体の底上げに乗ってきています。要注意銘柄だと思います。

4011 ヘッドウォータースはAIを活用したソリューションを提供している企業です。業務分析から開発、保守、運用まで行い、DX支援にも力を入れています。今期の減収は、DX支援からAI関連への移行に伴う一時的な縮小によるもので、特に問題視する内容ではないと思います。来期には浮上してくる可能性が高く、単価向上も効いてきています。この水準は少し押さえておかないと、AIが本格的に発展してきた時に乗り遅れる気がしますね。

9045 京阪HDは大阪と京都で電鉄・不動産などを手がける企業です。今後は万博終了後も、京都のインバウンド需要が引き続き有利です。10月のダイヤ改正で特急の有料席を増加させたり、運賃値上げも効果的に働いています。さらに、地下鉄延伸の影響で開発していた不動産収入も増加傾向。大阪IRだけでなく、長期的な視点で見ても注目できる企業だと思います。

7739 キヤノン電子はキヤノンの子会社で、プリンターやカメラ向けのコンポーネントが堅調に推移しています。在庫整理もかなり進み、収益を上げやすい状況に戻ってきています。同社は、親会社が事業の集約を強める方針にあるため、利益率の高い企業としてTOB(買収)などの思惑もあるかもしれません。親会社としても資産効率を考えれば、このまま放置するとは思えないですね。