銘柄記録10月30日:今日の市場の見方

10/30備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

9076 セイノーホールディングスは路線トラックの大手ですが、前期に倉庫の改良や外国人ドライバーの採用など、収益率の改善にかなり力を入れてきています。郵政の問題から会社の数字に懸念を持った売りもあるようですが、水準的にはPBRが0.8倍台まで落ちてきています。宅配をはじめとする物流需要や消費が明るくなっていることを考えると、やや売られ過ぎの印象もありますね。人材育成や紹介企業との連携など、地道に取り組んでいる点も評価できると思います。

8306 三菱UFJフィナンシャル・グループは国内最大の金融グループで、貸出金残高もトップクラス。利上げ局面では恩恵が大きい企業ですよね。このところ、ベッセント米財務長官が日銀への政府関与に言及したニュースもありましたが、今後、高市政権が景気拡大策を採用するなら、物価上昇後の「値下げセール」なども出てきて、消費は少しずつ回復していく可能性もあります。そうなれば、今回は見送りでも、先々で金利上昇が実施される可能性は十分あると見ています。

8058 三菱商事は総合商社の大手で、資源に強く、機械・食品・化学品など幅広い事業を展開しています。景気が良い方向へ向かうとすれば、同社の組織力や豊富な含み資産を考えても、ウォーレン・バフェット氏の投資判断には納得感があります。現在の市場は一部銘柄に資金が偏っていますが、こうした“全体を俯瞰できる”銘柄が動かないと、相場そのものが健全に回らなくなる気がします。日経平均が実体経済を反映しない状態が続くと、バブルやネットバブルを経験した自分たちとしては、やや気になるところですよね。

3927 フーバーブレインは、セキュリティソフトや働き方改革ツールの開発・販売・保守などを手掛けています。買収した2社の業績寄与もあり、事業の幅が広がっています。また、情報漏洩や内部不正への対応機能を強化し、企業経営の幅広い分野に関与している点も特徴です。IT人材子会社を集約し、マッチングや再教育などにも注力しています。来期は一見すると伸び悩みに見えますが、実際は設備投資期に入っているためで、売上の伸びはしっかりしています。