銘柄記録11月2日:今週の市場の見方
11/2備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
6361 荏原製作所は祖業であるポンプを主力に、半導体製造装置、冷熱機械、送風機、環境プラントなどを手がけています。2025年1〜6月期の営業利益は前年比+25%の500億円と見られています。生成AI向け半導体需要が旺盛で、同社の精密・電子セグメントも堅調に推移しています。市場で話題のAI半導体を買うなら、同社も候補に入って良いはずなのに、どこか蚊帳の外のような印象です。ただ、新規事業にも積極的に取り組んでおり、航空宇宙分野ではJAXAと人工衛星向けポンプの試作契約を結ぶなど、今後の展開に注目したいところです。
8766 東京海上ホールディングスはメガ損保の中で首位を走る同社ですが、意外にも日経平均連動データ値が高いんですよね。通常の市場環境では、金融セクターの代表銘柄としてどうしても組み入れられる傾向があります。今回の株価低迷は、自動車保険料の値上げが遅れたことが背景にありますが、10月から値上げを実施。また、減収の要因は政策投資株式の売却減少によるもので、売上自体は堅調です。ここまで来ると、決算が多少動いても大きな影響は少ないのではと思います。
9064 ヤマトホールディングスは宅配シェア4割を誇る大手です。今期は人件費の高騰に対し、値上げを遅らせた経緯がありましたが、輸送効率の改善や設備投資などで収益構造の見直しを進めています。売上は落ちていませんし、値上げ以降は収益率も上向いています。ドライバー一人あたりの収益管理を導入するなど、コスト改革を徹底しており、来期は前期並みの数字を期待できそうです。ガソリン税引き下げの恩恵も大きい企業です。
5287 イトーヨーギョーは先日の“大阪銘柄旋風”で大きく動いた一社です。ただし、その後は他の大阪関連株と同じく株価が元の水準に戻っています。同社はコンクリート二次製品の中堅で、関西地区の下水道問題への対応もこれから本格化していく段階。また、無電柱化の需要拡大も期待でき、電線の地中化はまだまだ遅れている印象です。大型案件を優先したために来期はやや慎重な見方も出ていますが、やや悲観的に見られ過ぎている気もします。関西のIR構想も一過性のテーマではないと思います。
