11月5日:今日の市場の見方

【最新】10月30日「僕らの株時代」YouTube配信

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少し体調が悪く、出社も正直しんどい状態です。
それでも市場は狙いどおりの下落で、「ざまぁみろ」という感じでしたね。昨日でハッキリ分かったのは“買いのシステム”そのものです。それさえ分かれば、どう動くかは読めます。

朝イチは「売りだ」と思った人たちが焦って売りを出しますが、そのあとに買いが入り、売りをぶつけてくる──そこからが勝負です。ところが、10時過ぎから想定外の買いが入ってきて、「またやられたか!」と思いました。寄与度の高い銘柄が上げにも下げにも強く影響していましたが、好決算の東京エレクトロンを除けば、全体的に売り基調でした。

そのとき日立を見て「伸びないな」と感じました。好決算でも連続性がなく、投資の目線が中期ではなく短期に変わっているように思えたんです。そこで、もう一段売りを入れました。そのあと外出したんですが、案の定下げていました。いや、「当たった」というより、週末ブログで書いたように“上げのシステム”がバレたら市場は必ず対応してくる、ということなんです。買い残がピークに達すると、もう買いが続かない──それが今の流れです。

こうした中で、市場は上値が重くなっています。外資の懐事情を考えれば、今は納税期ですから例年この時期は動きが歪みやすい。ただ、今回はSQ前にちょっと強すぎた印象があります。普通に調整すれば3,000円くらいの下げ幅はあってもおかしくないでしょう。少なくとも今は「買い」の局面ではありません。

問題は「下がったとき、何が上がるのか」です。多くの人が“上がった記憶”のある銘柄に向かいがちですが、それがまた厄介なんです。だから自分は、あえてそういう流れを避けて「グロース株」を見ていきたいと思っています。

この市場を“作られたもの”だとは思いたくないんです。正当な上げが選ばれているという方が、まだ希望がある。すでに下がった銘柄の中でも、運用者の思惑が入りにくいものは下がりにくいし、次の矛先になると思います。

もしそれすら無くなったら、この市場は“作り物”で、長い低迷が始まるかもしれません。そうならないように、総体的な強さを取り戻してほしいものです。