8月19日:今日の市場の見方

昨日、休み明けの運用者と少し話したのですが、休み前に処分していたので、この上げの恩恵は受けられず、資金だけはあるから「買いから入らざるを得ない」という状況だったらしいですね。上司が焦って米国金利や日本の首相交代、米国の平和外交などを矢継ぎ早に説明して、悪い部分には触れず「買いありき」の話をしたことで、結果的に買わざるを得ない展開になったとのことでした。

とはいえ、皆メインどころは避けていたし、コア30あたりは売り物が多かったので、寄与度の高い銘柄でも選別色が強かったイメージです。だから色々な銘柄が上がり、資金の厚みを感じさせる動きになったのですが、それがまた次の買いを呼ぶ流れになったようです。電鉄株なんかも刺激されて高かったし、休んでいた銘柄には相当楽な展開だったようです。リバランス売りといっても主力株はあっても、事業会社がすでに売っていたから非常に軽かったそうです。

こういう新しい展開になると、数日は強い相場が続くものですから、ポイントとなる日やジャクソンホールまでは堅調さが見込めそうです。日経が朝から煽っていた「4万4000円台」も、一気に来ても不思議ではないと思います。ただ、ここからの第二弾は少し工夫が必要で、もう一段上を買うには出遅れ株は難しいですし、グロース株が強かった流れを考えると、「軽量で好業績ながら売られていた株」という視点で見た方が良いかもしれません。それに加えて、買いにくかった化学株が意外に良い数字を出していたので、収益構造が変わった化学株とは、工夫が必要だと思います。

強い市場の特徴は、同業種が一斉に上がる「テーマ型」ではなく、個々の強みを強調する相場になることから、皆さんの手元の銘柄でも、流れが変わったものがあれば意識してみるのも良いのではないでしょうか。いや、本当に強いですよ、この市場は。