9月2日:今日の市場の見方

非常に理屈が付いてこない市場が8月半ばから続いていますが、そもそもなんで4万円から急騰したんでしょうかね。今朝TVを見ていたら、PERの高さや関税の難しさ、日本の総理大臣の行方などを話して「弱気一色」という感じでした。でも、体感としてそこまで市場全体が弱気になっているとは思えないんですよね。というか、一番難しい判断の時期に日経平均は上がったわけで、関税だって未だに決まっていないのに、決まったかのように市場は振る舞ったんです。

結局、NY株も「年内0.5%利下げ」を折り込んだし、日本は総理交代までも織り込みながら上がった。結果的にNYも不明、日本も不明。要は、コメントよりも動きが先で、理屈は後から合わせただけという力戦型だったということですよね。

アリババの新製品がどうこうと言っても、創業買いで評価されるものではなく、下がったのは「買いすぎた反動」みたいなものでしょう。そういう時間に市場が入ったと思います。だから急落もあるんですが、4万円台になったら「そりゃそうでしょう」としか言えないと思うんですよね。

ですから、この相場では場外クロスやSQなどに注意して、上がっても実態以上のものには手を出さないことが大事だと思います。半導体やデータセンターは下がっても売上げが見えているし、内需型でも好業績は多い。無理して仕手系に飛びつくよりも、薬価基準や関税の影響で下がった医薬品株など、冷静に拾えるものは結構あると思います。

なんか最近、皆が市場に対してちょっと変になってきた気がしますね。